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ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…



『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
(ドラゴンクエストスリー そしてでんせつへ)は、1988年(昭和63年)2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム 。
その後、リメイクとして1996年(平成8年)に『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、2000年(平成12年)に『ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ゲームボーイカラー専用)が発売されているほか、2009年(平成21年)より携帯アプリ版も配信されている。2011年(平成23年)9月15日発売の『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』に、FC版およびSFC版が第1作や『II』と共に収録された。
北米では、"Dragon Warrior III" としてNES版とGBC版が発売されている。
以降、特記が無い限りはオリジナル版であるファミリーコンピュータ版について述べる。
 
概要
ドラゴンクエストシリーズの第3作。堀井雄二の脚本・ゲームデザイン、鳥山明のキャラクターデザイン、すぎやまこういちのヒロイックな音楽などにより爆発的な人気を博し、発売日には量販店の前に数キロメートルの行列ができるなどの社会現象を巻き起こした。キャッチコピーは「触れたら最後、日本全土がハルマゲドン」。SFC版は「SFC究極のドラクエ」。GBC版は「一番愛されたドラゴンクエスト」。企画段階の仮タイトルは「そして伝談へ」だった。
物語は、ロトシリーズ3部作の完結編と位置づけられており、前2作『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の物語中に名が登場した伝説の勇者「ロト」、および舞台となった世界「アレフガルド」の秘密が本作で判明する。
ROMは前作の2倍である2メガビット(256キロバイト)ROM を使用、バッテリーバックアップのセーブファイル容量は64キロビットとなっている。ゲームシステム面では、仲間キャラクターの名前・職業(キャラクタークラス)・性別を自由に選び、パーティーを自由に編成して冒険できるという、キャラクターメイキングのシステムを取り入れている。また、シリーズで初めて、複数のフィールドマップが登場するようになった。そのためROM容量が不足し、製品版では一部の町やダンジョン、モンスターなどのいくつかの要素がカットされている。またオープニングも無く、タイトル画面は真っ黒な無音の画面に「DRAGON QUEST III」と表示されるのみとなった。
パッケージ等に記載されているタイトルロゴは、ロゴ全体が剣の鍔と持ち手を模したものであるため、ナンバリングタイトルで唯一『DRAGON QUEST』の「T」が剣の形になっていない。これは、Wii 用ソフト『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』のタイトルロゴとほぼ同じである。
日本における売上本数は380万本を記録。この数字は2006年(平成18年)11月頃まで他社の作品を含めた日本の歴代ゲーム売上本数でも十傑に入っている。2010年(平成22年)現在、この記録はドラゴンクエストシリーズでは『IX』『VII』に続き3位。ゲーム雑誌『ファミ通』の15周年・20周年読者投票企画ではドラゴンクエストシリーズ中では最も上位だった。
発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD(CDシアター)化も行われている(小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエストを参照)。エニックスの出版事業で最初に手がけたのが本作(ファミコン版)の公式ガイドブックである。
 
物語内容
ストーリー
勇名を馳せたアリアハンの「勇者オルテガ」は、初子を授かった直後より世界の支配を企む「魔王バラモス」を倒すべく旅立ち、そしてそのまま消息を絶った。伝聞に寄れば、彼は旅の途中で魔物に襲われ、戦闘の最中に火山に落ちて命を落としたのだという。
オルテガの子供(=主人公)は、自身の16歳の誕生日をきっかけにして父の遺志を継ぐために、アリアハン王に願い出て冒険へと旅立つ。旅の扉から外の世界へと旅立ったあと、主人公は世界各地で起きる不思議な事件を解決していくことになり、船を手に入れると、冒険の舞台はさらに広がっていく。
こうして世界中を旅するうちに主人公達は、世界に散らばっていた「6つのオーブ」を手に入れる。これらのオーブは「不死鳥ラーミア」を復活させるためのもので、この不死鳥がバラモスのもとに到達する鍵になるのだった。復活した不死鳥ラーミアに乗って空を飛ぶ事で、宿敵バラモスの居城へと乗り込んだ主人公は、ついにバラモスを退治する。
だが、真の黒幕である「闇の支配者ゾーマ」と、もうひとつの世界 「アレフガルド」の存在が明らかになり、主人公は再び冒険の旅に赴く。主人公はアレフガルドの世界でゾーマの城に入るための「にじのしずく」を探し出し、ゾーマとの最終決戦にのぞむ。
 
第1作・第2作との関連
第1作『ドラゴンクエスト』、第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』と本作は、共通して「アレフガルド」という国が登場するなど、密接なストーリーの関連があり、この3作は「勇者ロトの伝説シリーズ」(「ロト三部作」「ロトシリーズ」とも)と呼ばれる。その中でも本作は第1作よりもさらに昔の時代の物語となっており、本作の数百年後の物語が第1作、さらにその100年後が『II』となる。
 
世界設定
魔王バラモスを倒すまでは、前2作と異なる世界が舞台となる。しかしストーリー終盤では、前2作で登場した「アレフガルド」のある別の世界が舞台となる。本作の世界は2層構造となっており、ここでは主人公たちが生まれ育った世界を「上の世界」、アレフガルドのある世界を「下の世界」と呼ぶこととする。両世界間は呪文「ルーラ」などで行き来することができる。
上の世界
主人公たちの住む世界。魔王バラモスによって支配されようとしている。地形は、現実の地球の世界地図が元になっていて、この世界は球形になっている。マップ上では上端と下端、左端と右端がそれぞれ繋がっている(北極より北へ進むと、南極へ出る等)。
下の世界
太古の昔に神々による審判から選ばれ、上の世界から移住してきた者の末裔が住む新世界で、精霊ルビスが統治している。主人公たちの住む世界より下の層に位置する。船で外海へ出られるが、外へ行くことや周回を行うことはできず、アレフガルド大陸以外の『ドラゴンクエストII』で見られた地域は登場しない。
リメイク版では、ゲームクリア後のおまけとして「天上界」が登場する。
 
世界・地名の由来
前述のとおり、上の世界は、現実の地球の地形が元になっており、地名を似せたり、実際の地理・歴史を基にしたパロディが取り入れられている。堀井雄二は本作のデザインに先立って、ヨーロッパの歴史的城郭などを取材していた。
関連書籍における堀井雄二の発言によれば、「ロマリア」はローマとイタリア、「エジンベア」はイギリス(スコットランド)の地名エディンバラ地方、「シャンパーニ」はフランスの地名シャンパーニュ地方、「ノアニール」はノルウェー、「アッサラーム」はアラビア語の挨拶、「イシス」はエジプト神話の女神イシス、「ポルトガ」はポルトガル、「スー」はスー族(ネイティブ・アメリカンの部族のひとつ)、「グリンラッド」はグリーンランド、「レイアムランド」は南極大陸の一角グレイアムランド(グレアムランド)がそれぞれ由来となっており、「ネクロゴンド」の名称は語感から名づけたとされている。
 
プレイヤーキャラクター
本作ではプレイヤーの扱うパーティーとなるキャラクターに固有設定を持った人物が存在せず、プレイヤーの分身である主人公以外のパーティーキャラクターを任意で選んだ最大4人までのパーティーを作ることができる。
このゲームに登場するプレイヤーの扱うパーティーキャラクターは必ず一つの「職業」(キャラクタークラス)を持っており、装備できる武器や防具、レベル上昇時のステータス成長の傾向などは就いている職業によって決定される。また、キャラクターの性別もステータス上で設定されており、移動画面でのグラフィックが変化するほか、女性専用の武器・防具などが存在する。性別は、主人公であれば新しくゲームを始める際に、それ以外のキャラクターであれば登録する際に決定する。
呪文の数は前作の倍以上に増えるとともに系統別に整理され、以後のシリーズにおける呪文体系が本作で確立された。解説文中の呪文についての詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
主人公以外のキャラクターは「ダーマ神殿」で別の職業へ「転職」させることができる。転職資格は主人公以外のレベル20以上のキャラクター。転職後はレベルが1に戻るが、ステータス値が転職前の半分となるだけで、それまでに覚えた呪文はそのまま使える(武闘家の「会心の一撃が出やすい」、商人の「お金を発見する能力」や「アイテム鑑定能力」などの、呪文以外の特殊能力は失われる)。例えば、魔法使いが戦士に転職すると、重い武器と呪文の両方を扱える戦士となる。また、僧侶が魔法使いに転職すると、回復呪文と攻撃呪文の両方が使える魔法使いが誕生する。
 
移植・リメイク
スーパーファミコン版
前2作のリメイク作品『ドラゴンクエストI・II』に次ぐ、シリーズ2例目のリメイク作品。FC版の発売から8年後の1996年に発売された。
ストーリーはFC版に基づいているが、『I・II』のときと違い、FC版と比べ大幅な要素の追加・変更が行われている。後述の「性格」や「すごろく場」が追加されたほか、アイテムが多数増加し、中には「ルーズソックス」など発売当時の流行を反映したアイテムも登場した。FC版では女性キャラクター専用装備品しかなかったが、SFC版では、ステテコパンツといった男性キャラクター専用装備品も追加された。店の品揃え、ボスモンスターのステータス、モンスターから得られるアイテムなどの変更も行われている。FC版では、武器は全て単体攻撃武器のみだったが、SFC版では単体攻撃武器のほかにブーメランやムチといったグループ攻撃武器や全体攻撃武器が追加された。
画面仕様やキャラクター操作、コマンド操作は、前年に発売された SFC版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をベースとしている。同作から継承された要素として、ボタン1つの操作だけで会話や調査ができる「べんりボタン」、アイテムを管理する「ふくろ」(それに伴い預かり所がゴールド銀行へ変更)、町などの人々の会話の記憶機能、世界地図、ブーメラン・ムチなどでの複数対象攻撃、キャラクターの名前の変更機能、「ちいさなメダル」などがある。『VI』と同様に井戸に入ることも可能になった。戦闘画面も『VI』のものとほぼ同様の画面でモンスターグラフィックも『VI』調だが、モンスターが動く際の効果音を発するようになった。
本作では、「ふくろ」の中にあるアイテムは、移動中に限りふくろから出さずに使うこともできるようになった。また、アイテムを仲間に渡す際にその位置も指定出来るようになり、所持しているアイテムの位置を選ぶことで渡す側と交換することも出来るようになったほか、装備可能なアイテムについては渡した時点で装備するかどうかを選択できるようになった。なお、『VI』にあった「ふくろ」の枝コマンド(だす・いれる・みる)は廃止されたが、普通にふくろに渡す・ふくろから渡すなどしても全ウィンドウが閉じることはなくなり、連続操作はしやすくなった(これは、回復呪文などを使用する際にも同様で、その都度ウィンドウが閉じるようなことはなくなった)。これらの要素は本作で初めて導入され、以降の作品(リメイク含む)でも踏襲されている。また、これに伴い「全てのウィンドウを閉じる」ボタンも設定された(本作ではYボタン)。
ちいさなメダルに関しては、メダルを収集しているのがアリアハンのメダルおじさんとなり、方式は獲得したメダルの累計によってアイテムを獲得する方式である。
ゲームスタート時に主人公の性格を決定する際、プレイヤー自身の名前を入力する必要がある。この時入力した名前(必ずしも本名である必要はない)は、エンディングの最後(スタッフロールの後)に「AND ACT BY ○○○○(プレイヤーの名前のローマ字表記)」として紹介され、ロールプレイング(役割を演じる)ゲームの名の通りプレイヤー自身が主人公である事を実感させる演出となっている。
スーパーファミコン版はリメイク等を含めたシリーズ最後のSFC版、及びエニックス最後のスーパーファミコン用ソフトでもある。
 


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ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…



『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
(ドラゴンクエストスリー そしてでんせつへ)は、1988年(昭和63年)2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム 。
その後、リメイクとして1996年(平成8年)に『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、2000年(平成12年)に『ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ゲームボーイカラー専用)が発売されているほか、2009年(平成21年)より携帯アプリ版も配信されている。2011年(平成23年)9月15日発売の『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』に、FC版およびSFC版が第1作や『II』と共に収録された。
北米では、"Dragon Warrior III" としてNES版とGBC版が発売されている。
以降、特記が無い限りはオリジナル版であるファミリーコンピュータ版について述べる。
 
概要
ドラゴンクエストシリーズの第3作。堀井雄二の脚本・ゲームデザイン、鳥山明のキャラクターデザイン、すぎやまこういちのヒロイックな音楽などにより爆発的な人気を博し、発売日には量販店の前に数キロメートルの行列ができるなどの社会現象を巻き起こした。キャッチコピーは「触れたら最後、日本全土がハルマゲドン」。SFC版は「SFC究極のドラクエ」。GBC版は「一番愛されたドラゴンクエスト」。企画段階の仮タイトルは「そして伝談へ」だった。
物語は、ロトシリーズ3部作の完結編と位置づけられており、前2作『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の物語中に名が登場した伝説の勇者「ロト」、および舞台となった世界「アレフガルド」の秘密が本作で判明する。
ROMは前作の2倍である2メガビット(256キロバイト)ROM を使用、バッテリーバックアップのセーブファイル容量は64キロビットとなっている。ゲームシステム面では、仲間キャラクターの名前・職業(キャラクタークラス)・性別を自由に選び、パーティーを自由に編成して冒険できるという、キャラクターメイキングのシステムを取り入れている。また、シリーズで初めて、複数のフィールドマップが登場するようになった。そのためROM容量が不足し、製品版では一部の町やダンジョン、モンスターなどのいくつかの要素がカットされている。またオープニングも無く、タイトル画面は真っ黒な無音の画面に「DRAGON QUEST III」と表示されるのみとなった。
パッケージ等に記載されているタイトルロゴは、ロゴ全体が剣の鍔と持ち手を模したものであるため、ナンバリングタイトルで唯一『DRAGON QUEST』の「T」が剣の形になっていない。これは、Wii 用ソフト『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』のタイトルロゴとほぼ同じである。
日本における売上本数は380万本を記録。この数字は2006年(平成18年)11月頃まで他社の作品を含めた日本の歴代ゲーム売上本数でも十傑に入っている。2010年(平成22年)現在、この記録はドラゴンクエストシリーズでは『IX』『VII』に続き3位。ゲーム雑誌『ファミ通』の15周年・20周年読者投票企画ではドラゴンクエストシリーズ中では最も上位だった。
発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD(CDシアター)化も行われている(小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエストを参照)。エニックスの出版事業で最初に手がけたのが本作(ファミコン版)の公式ガイドブックである。
 
物語内容
ストーリー
勇名を馳せたアリアハンの「勇者オルテガ」は、初子を授かった直後より世界の支配を企む「魔王バラモス」を倒すべく旅立ち、そしてそのまま消息を絶った。伝聞に寄れば、彼は旅の途中で魔物に襲われ、戦闘の最中に火山に落ちて命を落としたのだという。
オルテガの子供(=主人公)は、自身の16歳の誕生日をきっかけにして父の遺志を継ぐために、アリアハン王に願い出て冒険へと旅立つ。旅の扉から外の世界へと旅立ったあと、主人公は世界各地で起きる不思議な事件を解決していくことになり、船を手に入れると、冒険の舞台はさらに広がっていく。
こうして世界中を旅するうちに主人公達は、世界に散らばっていた「6つのオーブ」を手に入れる。これらのオーブは「不死鳥ラーミア」を復活させるためのもので、この不死鳥がバラモスのもとに到達する鍵になるのだった。復活した不死鳥ラーミアに乗って空を飛ぶ事で、宿敵バラモスの居城へと乗り込んだ主人公は、ついにバラモスを退治する。
だが、真の黒幕である「闇の支配者ゾーマ」と、もうひとつの世界 「アレフガルド」の存在が明らかになり、主人公は再び冒険の旅に赴く。主人公はアレフガルドの世界でゾーマの城に入るための「にじのしずく」を探し出し、ゾーマとの最終決戦にのぞむ。
 
第1作・第2作との関連
第1作『ドラゴンクエスト』、第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』と本作は、共通して「アレフガルド」という国が登場するなど、密接なストーリーの関連があり、この3作は「勇者ロトの伝説シリーズ」(「ロト三部作」「ロトシリーズ」とも)と呼ばれる。その中でも本作は第1作よりもさらに昔の時代の物語となっており、本作の数百年後の物語が第1作、さらにその100年後が『II』となる。
 
世界設定
魔王バラモスを倒すまでは、前2作と異なる世界が舞台となる。しかしストーリー終盤では、前2作で登場した「アレフガルド」のある別の世界が舞台となる。本作の世界は2層構造となっており、ここでは主人公たちが生まれ育った世界を「上の世界」、アレフガルドのある世界を「下の世界」と呼ぶこととする。両世界間は呪文「ルーラ」などで行き来することができる。
上の世界
主人公たちの住む世界。魔王バラモスによって支配されようとしている。地形は、現実の地球の世界地図が元になっていて、この世界は球形になっている。マップ上では上端と下端、左端と右端がそれぞれ繋がっている(北極より北へ進むと、南極へ出る等)。
下の世界
太古の昔に神々による審判から選ばれ、上の世界から移住してきた者の末裔が住む新世界で、精霊ルビスが統治している。主人公たちの住む世界より下の層に位置する。船で外海へ出られるが、外へ行くことや周回を行うことはできず、アレフガルド大陸以外の『ドラゴンクエストII』で見られた地域は登場しない。
リメイク版では、ゲームクリア後のおまけとして「天上界」が登場する。
 
世界・地名の由来
前述のとおり、上の世界は、現実の地球の地形が元になっており、地名を似せたり、実際の地理・歴史を基にしたパロディが取り入れられている。堀井雄二は本作のデザインに先立って、ヨーロッパの歴史的城郭などを取材していた。
関連書籍における堀井雄二の発言によれば、「ロマリア」はローマとイタリア、「エジンベア」はイギリス(スコットランド)の地名エディンバラ地方、「シャンパーニ」はフランスの地名シャンパーニュ地方、「ノアニール」はノルウェー、「アッサラーム」はアラビア語の挨拶、「イシス」はエジプト神話の女神イシス、「ポルトガ」はポルトガル、「スー」はスー族(ネイティブ・アメリカンの部族のひとつ)、「グリンラッド」はグリーンランド、「レイアムランド」は南極大陸の一角グレイアムランド(グレアムランド)がそれぞれ由来となっており、「ネクロゴンド」の名称は語感から名づけたとされている。
 
プレイヤーキャラクター
本作ではプレイヤーの扱うパーティーとなるキャラクターに固有設定を持った人物が存在せず、プレイヤーの分身である主人公以外のパーティーキャラクターを任意で選んだ最大4人までのパーティーを作ることができる。
このゲームに登場するプレイヤーの扱うパーティーキャラクターは必ず一つの「職業」(キャラクタークラス)を持っており、装備できる武器や防具、レベル上昇時のステータス成長の傾向などは就いている職業によって決定される。また、キャラクターの性別もステータス上で設定されており、移動画面でのグラフィックが変化するほか、女性専用の武器・防具などが存在する。性別は、主人公であれば新しくゲームを始める際に、それ以外のキャラクターであれば登録する際に決定する。
呪文の数は前作の倍以上に増えるとともに系統別に整理され、以後のシリーズにおける呪文体系が本作で確立された。解説文中の呪文についての詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
主人公以外のキャラクターは「ダーマ神殿」で別の職業へ「転職」させることができる。転職資格は主人公以外のレベル20以上のキャラクター。転職後はレベルが1に戻るが、ステータス値が転職前の半分となるだけで、それまでに覚えた呪文はそのまま使える(武闘家の「会心の一撃が出やすい」、商人の「お金を発見する能力」や「アイテム鑑定能力」などの、呪文以外の特殊能力は失われる)。例えば、魔法使いが戦士に転職すると、重い武器と呪文の両方を扱える戦士となる。また、僧侶が魔法使いに転職すると、回復呪文と攻撃呪文の両方が使える魔法使いが誕生する。
 
移植・リメイク
スーパーファミコン版
前2作のリメイク作品『ドラゴンクエストI・II』に次ぐ、シリーズ2例目のリメイク作品。FC版の発売から8年後の1996年に発売された。
ストーリーはFC版に基づいているが、『I・II』のときと違い、FC版と比べ大幅な要素の追加・変更が行われている。後述の「性格」や「すごろく場」が追加されたほか、アイテムが多数増加し、中には「ルーズソックス」など発売当時の流行を反映したアイテムも登場した。FC版では女性キャラクター専用装備品しかなかったが、SFC版では、ステテコパンツといった男性キャラクター専用装備品も追加された。店の品揃え、ボスモンスターのステータス、モンスターから得られるアイテムなどの変更も行われている。FC版では、武器は全て単体攻撃武器のみだったが、SFC版では単体攻撃武器のほかにブーメランやムチといったグループ攻撃武器や全体攻撃武器が追加された。
画面仕様やキャラクター操作、コマンド操作は、前年に発売された SFC版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をベースとしている。同作から継承された要素として、ボタン1つの操作だけで会話や調査ができる「べんりボタン」、アイテムを管理する「ふくろ」(それに伴い預かり所がゴールド銀行へ変更)、町などの人々の会話の記憶機能、世界地図、ブーメラン・ムチなどでの複数対象攻撃、キャラクターの名前の変更機能、「ちいさなメダル」などがある。『VI』と同様に井戸に入ることも可能になった。戦闘画面も『VI』のものとほぼ同様の画面でモンスターグラフィックも『VI』調だが、モンスターが動く際の効果音を発するようになった。
本作では、「ふくろ」の中にあるアイテムは、移動中に限りふくろから出さずに使うこともできるようになった。また、アイテムを仲間に渡す際にその位置も指定出来るようになり、所持しているアイテムの位置を選ぶことで渡す側と交換することも出来るようになったほか、装備可能なアイテムについては渡した時点で装備するかどうかを選択できるようになった。なお、『VI』にあった「ふくろ」の枝コマンド(だす・いれる・みる)は廃止されたが、普通にふくろに渡す・ふくろから渡すなどしても全ウィンドウが閉じることはなくなり、連続操作はしやすくなった(これは、回復呪文などを使用する際にも同様で、その都度ウィンドウが閉じるようなことはなくなった)。これらの要素は本作で初めて導入され、以降の作品(リメイク含む)でも踏襲されている。また、これに伴い「全てのウィンドウを閉じる」ボタンも設定された(本作ではYボタン)。
ちいさなメダルに関しては、メダルを収集しているのがアリアハンのメダルおじさんとなり、方式は獲得したメダルの累計によってアイテムを獲得する方式である。
ゲームスタート時に主人公の性格を決定する際、プレイヤー自身の名前を入力する必要がある。この時入力した名前(必ずしも本名である必要はない)は、エンディングの最後(スタッフロールの後)に「AND ACT BY ○○○○(プレイヤーの名前のローマ字表記)」として紹介され、ロールプレイング(役割を演じる)ゲームの名の通りプレイヤー自身が主人公である事を実感させる演出となっている。
スーパーファミコン版はリメイク等を含めたシリーズ最後のSFC版、及びエニックス最後のスーパーファミコン用ソフトでもある。
 


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ドラゴンクエストⅡ



『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(ドラゴンクエストツー あくりょうのかみがみ)は、1987年(昭和62年)1月26日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム。
日本では翌年にMSX、MSX2にも移植された。その後、リメイク版としてスーパーファミコン(以下SFC)用ソフト『ドラゴンクエストI・II』、ゲームボーイ(以下GB)用ソフト『ゲームボーイ ドラゴンクエストI・II』に収録されている。2000年代後半に入ると携帯電話用アプリ(iアプリ、EZアプリ (BREW) 、S!アプリ)としての配信も行われるようになった。2011年(平成23年)9月15日発売の『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』に、FC版がSFC版『I・II』などと共に収録された。
北米では、1990年にNESにて "Dragon Warrior II" として発売され、後にGB版 "Dragon Warrior I & II" にも収録されている。
以降、特記が無い限りはオリジナルであるファミリーコンピュータ版について述べる。
 
概要
ドラゴンクエストシリーズの第2作。徐々に高まった前作の人気を受け、発売直後から方々で品切れとなる人気を博し、最終的に大ヒットとなり、後にドラゴンクエスト現象と言われる基礎を作った。
本作のゲーム内の時代設定は前作『ドラゴンクエスト』の100年後とされている。本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり、主人公のローレシア王子はまず仲間のサマルトリア王子とムーンブルク王女を見つけ、そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かう。前作『ドラゴンクエスト』と本作、後に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の3作はストーリーの関連があることから、後に、登場する英雄「ロト」の名を取って「勇者ロトの伝説シリーズ」、「ロト三部作」などと呼ばれるようになった。キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。
ROM容量は前作の倍の1メガビット(約128キロバイト)となり、既存システムの整理やパーティー制・ターン制などの新システムが追加され、本作で取り入れられたシステムの大部分は後の作品にも受け継がれている。フィールドマップの広さは前作(100×100)の6倍以上(256×256)となっており、冒険できる範囲が広がり、徒歩だけでなく、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地へ瞬時に移動したりすることも可能となった。ビジュアル面でも、海岸線や壁などに代表されるグラフィックの強化や、使用している楽曲数の増加などが為されている。
社会現象を巻き起こした『ドラゴンクエストIII』の発売後には、本作『II』のゲームブック化や小説化、ドラマCD(CDシアター)化も行われている(小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエストを参照)。
なお、2003年(平成15年)に発売されたスピンオフ作品『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』は、本作の世界よりさらに未来の話という設定になっており、本作とほぼ同様の世界地図が登場している。
 
ゲームシステム
パーティー制
前作は主人公1人だけで冒険をするシステムであったが、本作では主人公たちが複数人のキャラクターでまとまって行動するパーティーシステムを採用。最終的には3人パーティーとなる。3人は能力の成長の仕方、覚える呪文、装備できる武器などが異なる。ただし、前作を経験していないプレイヤーへの配慮として、いきなり2人以上のパーティーで始まるのではなく、ゲームスタート時は1人だけでゲームを進めていくようになっている。
本作に登場する3人のプレイヤーキャラクターのうち、「あなた」と呼ばれているのは「ローレシアの王子」であり、その名前はゲームスタート時にプレイヤー自身が付け、後に仲間になる「サマルトリアの王子」と「ムーンブルクの王女」の名前は、「ローレシアの王子」の名前によって自動的に決定されるが、隠しコマンドを使うことによって自分の好きなように名前を付けることもできる。
貨幣のゴールドは全員共有だが、経験値やHP、MPなどのステータスは各キャラクターで別々となっている。アイテムも各キャラクターごと個別に管理され、それぞれ装備品を含めて8個まで持つことができる(まとめ持ちはできない)。仲間がいるときは、移動中にアイテムをほかのキャラクターに渡したり、回復用のアイテムや呪文を他のメンバーに対して使ったりすることもできる。
 
物語内容
プロローグ
『ドラゴンクエスト』において、アレフガルドを恐怖に陥れた竜王は勇者ロトの血を引く勇者によって倒され、それ以降、世界は平和な時代が続いた。勇者は、ラダトームの姫であったローラとともに新たな地を訪れ、国を築く。国号は妻の名を採って「ローレシア」とされた。その後、国はローレシア・サマルトリア・ムーンブルクという3つの王国に分割され、勇者とローラがもうけた3人の子供とその子孫が各国を治めていった。
本作はそれから100年が経ち、平和が破られた後の物語である。ムーンブルク王国の城が邪教の教祖大神官ハーゴンの手先によって滅ぼされ、ムーンブルクから脱出した1人の兵士がローレシアにたどり着く。兵士はハーゴンのことをローレシア王・王子に伝えるとその場で息絶える。サマルトリアやローレシアがハーゴンの手に落ちてしまうのを阻止するため、ロトの末裔であるローレシアの王子(主人公)が、ハーゴン討伐のためローレシアを旅立つ。
 
世界設定
アレフガルド一国のみが舞台だった前作だが、本作ではそのアレフガルドを含んだ世界すべてが舞台となる。
世界地図の北端と南端、東端と西端はそれぞれ繋がっており、例えば世界地図の北西に位置するルプガナから北方へ向かうと南西のベラヌールに、西方へ向かうと北東のローレシア大陸に着く。これは以降のドラゴンクエスト作品すべてについていえることである。
物理的なマップの広さは前作の6倍以上となったが、アレフガルドのみにマップ全域を充てていた前作に比べればアレフガルドそのものは縮小され、マイラ、リムルダール、メルキドといった町村や洞窟は省略されている。
 
プレイヤーキャラクター
前作から100年後という設定を考慮し、キャラクターのコスチュームアレンジが中近世的なものからスチームパンク作品的なものとなった。それぞれの盾、服、頭巾にロトの紋章が施されている。
同盟国同士でもあるが、物語開始時点ではプレイヤーキャラクター3人に互いの面識はない。ただし、リメイク版ではサマルトリア王子・ムーンブルク王女が幼少時にローレシア城を訪れたことがあることが明らかになっている。小説やゲームブック、CDシアターでは物語開始時点で3人とも顔見知りという設定である。
最高レベルはFC、MSX/MSX2、SFC、GB版での値。携帯電話版では3人とも50に統一されている。
 
ローレシアの王子
この物語の主人公。小説版では「アレン」という名前になっている。ムーンブルク兵の命がけの報せを受け、父である王からハーゴン討伐へと送り出された。
服の色は青を基調としている。頭に青い頭巾とゴーグルを着用。髪の色が発売メディア毎に不定(茶髪や黒髪など)で、「モンスターバトルロード」では銀髪。次作『ドラゴンクエストIII』でいう戦士のようなタイプであり、全編を通じて武器攻撃の主力となる。攻撃力とHPが高く素早さも十分にあり、全ての武器(杖も装備可能)・防具(「あぶないみずぎ」を除く)を扱えるが、呪文は一切使えない。リメイク版では「ゆうしゃのしそん」という肩書きが与えられている。最高レベルは50。リメイク版では最終ボスを倒した後にローレシア王から、勇者の称号を得る。ナンバリングタイトルの主人公で唯一、呪文を使うことができない。
『IX』では、服装が装備品として登場する。

サマルトリアの王子
ローレシアの王子を探して旅立ったが、のんびり屋で寄り道好き。一部派生作品では「クッキー」、小説版では「コナン」という名前になっている。妹(サマルトリアの王女)がいる。
服の色は緑を基調としている。頭にはヘッドギアとゴーグルを着用。「たたかう」による前衛としても、「じゅもん」による後衛としても使えるキャラで、リメイク版では「まほうせんし」の肩書きが与えられている。相手を即死させるほどの大ダメージを与える「ザラキ」や死んだ仲間を復活させる「ザオリク」などの呪文を覚えるが、装備できるもっとも威力の高い武器が序・中盤で買える武器「鉄の槍」で(リメイク版では、「ひかりのつるぎ」や「ロトのつるぎ」も装備できるように変更されている。)、バグによりメインの攻撃呪文である「ベギラマ」がムーンブルク王女の「バギ」と同程度の威力、など凡庸、または器用貧乏という特徴を持つ。ただし大器晩成型で、高レベルになると能力(特に攻撃力)が大きく向上する。最高レベルは45。
〔名前設定: アーサー/カイン/クッキー/コナン/すけさん/トンヌラ/パウロ/ランド のうちいずれか〕
『IX』ではクッキーの名称で配信キャラクターとして登場する。

ムーンブルクの王女
一部派生作品では「プリン」、小説版では「セリア」、エニックスのゲームブックでは「ナナ」 という名前になっている。ムーンブルクはハーゴンの軍勢によって滅亡しており、彼女も行方不明となっている。
白いローブに赤紫の頭巾をかぶっている。髪の色はFC、MSX/MSX2版、『モンスターバトルロード』、後述の『IX』では紫色で、SFC以降のリメイク版は金髪。HPは低く、扱える武器の種類も少ないが、唱えられる呪文の種類が豊富でMPと素早さが高い。呪文による後方支援を専門としており、リメイク版では「まほうつかい」という肩書きが与えられている。今作での最強攻撃呪文「イオナズン」、味方1人を全快させる回復呪文「ベホマ」などを覚える。最高レベルは35。
〔名前設定: アイリン/あきな/サマンサ/ナナ/プリン/まいこ/マリア/リンダ のうちいずれか〕
『IX』ではWi-Fiクエストのお題達成の報酬として、プリンの名称で配信キャラクターとして登場している。その際の性格はお嬢様のような淑やかな性格になっている。
 


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カテゴリー: ドラゴンクエストⅡ | コメント 1 | トラックバック 0
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